消防士の教科書

これから消防士を目指す人たちの教科書になるようなことを書いていきます。

査察ってなんだ?

お疲れ様です、leoです。

 

ここ最近、自然災害が猛威を振るっていますね…

 

豪雨、地震、台風…

 

被害に遭われた人たちが、1日でも早く普段の生活に戻れることを祈るばかりです。

 

 

さて、今回は僕たち消防士の仕事の1つ

 

査察

 

について書いていきます。

 

もうみなさん知ってのことかと思いますが…

 

改めて書いていこうと思います。

 

今回も、良ければ最後までよろしくお願いします(^^)

 

 

【目次】

 

 

【査察とは】

 

「査察」

 

と言われれば、僕たち消防士はすぐにピンとくることでしょう。

 

でも世間一般の人たちには、何のことやらさっぱりです。

 

ということで、改めて言葉の意味を調べてみましょう!

 

早速Google先生に聞いてみます(^^)

 

査察とは

情況を視察すること。

ちなみに、“情況”の意味は“状況”と同じで、その場のありさまのこと。

 

まんまですね。笑

 

では、消防で言う査察とはなんでしょうか?

 

誰にでもわかるような言葉でいうと、

 

消防の立入検査

 

のことですね。

 

これ、結構大事です。

 

例えば査察のアポを取るのに、対象物の管理者に電話していきなり、

 

「◯月◯日に査察に伺います。」

 

なんて言っても、普通の人なら一体何のことかわからないですよね。

 

いきなり消防署から電話がかかってきて、いきなり専門用語ですからね。

 

僕だったら何のことですか?と書いちゃうかもしれません。

 

きっと全ての人がそう思う訳ではないと思いますが、

 

やっぱり誰にでもわかるように

誰にでも伝わるように

 

査察=消防の立入検査

 

ということを覚えて、使ってもらいたいと思います(^^)

 

そうすると、

 

「◯月◯日に消防の立入検査に伺います。」

 

と、だいぶ伝わりやすくなりますね。

 

教科書には載っていないことですが、

 

相手のいる査察の場合、超が付くほど重要なので忘れないようにしましょう!

 

 

ではでは

 

その査察の内容はどんなものなのか

 

改めてまとめていきます(^^)

 

 

 

 

【査察の内容】

 

査察はどんなことをやるのか。

 

消防士側から

建物の管理者側から

 

それぞれの視点から考えてみましょう。

 

 

【消防士としての査察】

 

僕たち消防士は、消防法第4条に基づいて査察を行います。

 

参考:消防法−第四条(消防職員の立入検査等)

 

ちなみに条文では“査察”という文言は一切出てきません。

 

なのになぜ査察と言うようになったのか…謎ですね。。。

 

…脱線しました(・Д・)

 

この消防法第4条には、

 

消防による立入検査の権利や義務、立入検査証の提示、守秘義務などについて書かれています。

 

かなりザックリしているので、詳しく知りたければ先ほどのリンク消防法−第四条(消防職員の立入検査等)を参考にしてみてくださいね。

 

消防法の解説については、いろいろなところで僕より詳しく説明しているサイトがたくさんあるので、そちらを覗いてみてください!

 

ここではあくまで“現場サイドの話”を書いていきますね(^^)!

(本当は法律とか嫌いなだけです。すんません。)

 

 

では、査察に行きどんなことをするのでしょうか。

 

査察に行く前の段階きら、順を追って書いていきます。

 

 

①立入検査のアポを取る

  立入検査に行く際、通常は相手方にアポイントメントを取ってから向かいます。

  アポなしでいきなり行くことも法で認められていますが、その場合は結構ヤバ目な対象物かもしれません…。

  ので、通常は相手方のアポを取ってから、となります。

  当然相手の都合もありますし、何か事業をやっていれば、その邪魔をする訳にもいきませんからね。

  つまり、査察の第1段階は「電話でアポを取る」ところから始まるということです。

 

 

②対象建物の下調べ

  立入検査に行くにしても、その対象物がどんな建物なのかを把握しておかなければなりませんね。

  建物の場所、所有者、管理者、使用用途、消防用設備の有無、書類関係は提出されているか…

  などなど。

  下調べすることはたくさんあります。

  ちなみに僕の所属では、建物の情報を管理するため建物ごとに“台帳”を作り、それを基に下調べを行っています。

  また、めちゃめちゃ簡易的なものではありますが、下調べする内容をエクセルでまとめ、何をどう調べれば良いかわかるようにしています。

  もしそのデータが欲しければ、下記のアドレスまでメールしてください(^^)

  yamama.leo.1227@gmail.com

 

 

③まずは挨拶から

  下調べしたデータを持ち、いよいよ立入検査当日です。

  立入検査当日、まず最初にやることは建物関係者との“挨拶”です。

  そんなん当たり前だろ、と聞こえてきそうですが…

  それでは皆さん、名刺の正しい交換の仕方を知っていますか?

  というか、ちゃんと名刺持っていますか?

  なんて聞いた僕ですが、恥ずかしながら予防に携わるまでは名刺も持たず、その交換方法も知りませんでした。

  立入検査証を提示するのは当然ですが、名刺交換も大切なビジネスマナーです。

  まずは挨拶から。

  一度は下のリンクを覗いてくださいね(^^)!

 

名刺の渡し方でレベルが分かる!?知っておきたい美しい名刺交換マナー | 名刺のネタ帳

 

【名刺交換】正しい渡し方と同時交換のマナー - YouTube

 

 

④書類等の確認

  挨拶が終わったら、まずは提出されている書類の確認を行います。

  建物の正式名称、防火管理者は変わっていないか、増改築はしていないか、使用用途は変わっていないか…

  などなど。

  先ほど上で書きましたが、ここで下調べしたことが活きてきます。

  逆にしっかり下調べしていかないと、何を聞いて良いかわからないまま始まってしまいます。

  ので!

  自分なりに下調べの方法を確立しておくことが、査察において非常に重要です!

 

 

⑤建物内の検査

  書類の確認が終わったら、いよいよ建物内の検査に入ります。

  消防用設備はキチンと整備されているか、避難通路に障害物はないか、届出されている用途以外の方法で使用されていないか…などなど。

  気になったところはすぐに結論を出すのではなく、写真を撮って(もちろん許可を得てからです。)署に帰ってじっくり調べることも必要です。

  また、すぐに対処できるようなこと(通路に置いてある荷物をどかす、など)は、その場ですぐに“お願い”しましょう。

  もちろん、指導する立場なので強く言うこともできますが、相手の事情もあることなので、まずは“お願い”からしてみてはどうでしょうか?

  と、書いてきましたが、どんな検査をするかは教科書に書いてあることなので、各自しっかり読みましょう!

  (すんません、予防詳しくないので勘弁してやってください。汗)

  そしてこの他にも大事なこととして、設備や障害物などを見るだけでなく、その建物がどんな構造であるかを見ておくことが挙げられます。

  その建物が万が一火災になった時、内部を見たことがある・ないでは、活動内容が全然違ってくるはずです。

  「査察は予防のことだから予防係に任せるわ!」では、いけません。

  査察は、普段入れない建物の内部を把握するための絶好の機会である、と思うことが大事です。

 

 

⑥立入検査のまとめ

  書類の確認、建物の検査が終わったら、一旦ここまでのまとめを伝えましょう。

  書類のこと、建物のこと、消防用設備のことなど、今回の立入検査でわかったことを簡単にまとめ、伝えると良いでしょう。

  キチンと管理できているので指摘はなさそうです、あそこの設備に不具合があるので指摘になりそうです、一旦署に持ち帰って検討させていただきます、といった感じです。

  来て、見て、はいお疲れ様でした、では、貴重な仕事の時間を空けてまで立ち会ったのに腹立ちますよね。

  そうならないように、立入検査に時間を作ってくれたこと、忙しい中立ち会ってくれたことに、キチンとお礼を伝えて終えるようにしましょう!

 

 

⑦書類作り

  署に帰ってきたら、立入検査の結果をまとめ、各種書類を作る必要があります。

  たぶんほとんどの所属では“結果通知書”を作り、後日相手方に持っていっているはずです。

  また僕の所属では、それと併せて台帳の更新も行います。

  常に最新の情報となるよう、台帳の整理と引き継ぎ用のデータ作成、査察概要などをまとめます。

  (僕の所属の諸先輩方は、それは良くまとめてあったので、立入検査の時はいつも本当に困っています…)

  査察は行っておしまいではありません。

  行ってからが本番です。

 

 

⑧結果通知書を渡しに行く

  結果通知書が完成したら、相手方のアポを取って、通知書を渡しに行きます。

  もちろん、ただ渡すだけでなく、その内容についてしっかり説明する必要があります。

  内容はほとんどが専門的な内容なので、聞かれた時にわかりやすい言葉で答えられるよう準備しておく必要があります。

  僕たちは日常業務として査察がありますが、相手方は滅多にないことです。

  常にわかりやすい言葉、説明を心がけましょう。

  これ、大事ですからね!!

 

 

ざっくりとまとめてみました。

 

教科書には書いていない、現場の経験則と僕の主観をもって書いてみました。

 

ので、間違ってたり、いやそうじゃないだろ!というところもあるかもしれませんが、

 

その辺はご了承ください(*_*)

 

また、僕の所属は予防分野でだいぶ遅れをとっています。

 

そのため他の所属にマッチする内容ではないと思います。

 

あくまでも、初歩的な“参考”程度に見てもらえると助かります(^^)

 

 

 

…さて、思ったより長くなっています。

 

ので、建物の管理者側からの視点については、次の記事で書いていきます。

 

今回もひとまず最後までありがとうございました!

 

また次回も査察について書いていきますよ〜!

 

 

 

 

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適度に更新しております。笑

 

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